ワインボトルにコルクが入ってしまったときの対処法

ワインボトルにコルクが入ってしまったときの対処法2017.03.29 UPDATE

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「ワインボトルを開けようとして、うっかりコルク栓がボトルに入ってしまった」——などということはありませんか?

そんなときの対処法をご紹介いたします。

とっておきのワインが台無しに!?
コルクの抜栓に失敗したら?

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ここ一番、とっておきのワインを開けようという時にかぎって、コルクの抜栓に失敗。せっかくのワインを台無しにしてしまったら大変!と焦ればあせるほど、事態は悪くなるばかり……そんな時にあわてないために、いくつかのポイントをおさえておきましょう。

コルクが割れてもあわてない、いくつかのポイント

そもそも「とっておきのワイン」のコルクが割れやすい理由

実はそもそも、「とっておきのワイン」のコルクは割れやすいのです。

年間を通じて温度が比較的低めの15℃前後に安定していること。

適度な湿度があること。

日差しの影響を受けにくいこと……などなど、ワインを保存するためには、満たさなくてはならないいくつかの条件があります。

ヨーロッパの地下セラーは、天然でこれらの条件を整えた環境。これらの条件を備えた場所が確保できない場合は、ワインセラーがその代わりをつとめます。

「冷蔵庫に入れたら?」という意見もありますが、冷蔵庫の多くには保湿の設備がないため、ワインには理想的な環境とはいえません。

ワインの保存に何故湿度が必要なのかといえば、最大の要因はコルクの状態を保つため。コルクが乾燥しすぎてしまうと、コルクが痩せて、ボトルの中に空気が多く入ってしまったりすることがあるのです。また、コルクとボトルの間に入ったワインが乾燥すると、接着剤の役割を果たしてしまうこともあり、抜栓しにくくなる原因のひとつとなります。ワインを保存するときに寝かせるのも、常にコルクに湿り気を与えておくための配慮なのです。

つまり、保存に理想的でない場所に長く置かれていた「とっておきのワイン」はそもそも、コルクの状態が良いとはいえないことが多く、ゆえに抜栓に失敗しやすいのです。

便利グッズ コルクキャッチャー

ファンヴィーノの「コルクキャッチャー」は、抜栓に失敗した時の便利グッズのひとつ。

抜栓の途中で、折れたり、ちぎれたりして、ボトル内部に落ちてしまったコルクを巧みに挟んで引き上げる優れモノです。

コルクが折れてしまった時や抜けない時に、逆転の発想でコルクをボトルの中に落とし、浮いてきたコルクをこのキャッチャーで挟んで抜きあげる仕組み。価格も千円前後とお手軽なので、一家にひとつ、備えておくと安心です。

コルクがボロボロになってしまったら

とはいえ、状態の悪いコルクはボロボロにくだけてしまうため、「するりと抜き出す」というわけにはいかないことも多々あります。

このような際には、グラスに注ぐ時に「茶こし」などを用いて、くだけたコルクを除去します。

この時、少しだけ配慮をすると、ワイン本来の味わいを損ないません。

酸を多く含むワインは、金属に触れると、良かれ悪しかれ化学反応を起こすことがあります。したがって、この時用いる茶こしは、竹を編んだものや、化学繊維を用いたものの方が無難といえるでしょう。

あわてないことが大切

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抜栓に慣れてくると、ボトルを見ただけで「抜栓に苦労しそうだな」などと見当がつくようになってきます。「ラベルが乾燥しすぎている」「ボトルの口に中のワインが出てきて乾燥した跡が見られる」などなど、類推ポイントが解ってくるのです。

そういうワインを抜栓しなければならないとき、最も重要なのはあわてないこと。

コルク頭の中央に、静かに、真っ直ぐスクリューを差し込み、ゆっくり、丁寧にコルクを抜いていきます。

軋んだり、割れそうになったりしたら、逆らわず、さらにスクリューを少しずつ差し込みながら、ゆっくりと作業をすすめるしかありません。ゆっくりと、落ち着いて、丁寧に臨めば、案外巧くいくもの。

とはいえ一番重要なのは、前段階としてコルクを乾燥させすぎないこと。ワインの保存に配慮することが、抜栓をしくじらない最良の策といえるでしょう。

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  • 髙山 宗東
  • muneharutakayama

ワインコラムニスト・歴史家・考証家・有職点前(中世風茶礼)家元


専門は近世史と有職故実。歴史的観点を踏まえてワインのコラムなどを執筆。

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