ワイングラスの名門ブランド - RIEDEL(リーデル)
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2025/10/30

Column

リーデル ワイングラス テイスティングセミナーを紐解く Vol.1 ― Sauvignon Blanc × <RIEDEL VELOCE> ―

ワインの香りと味わいは、ワイングラスの形で驚くほど変化します。リーデルのワイングラス・テイスティングセミナーは、その違いを体験しながら、よりおいしくワインを楽しむための基本を学べる人気プログラム。

今回は、リーデル ブランドアンバサダーの庄司大輔が、セミナーで使用するソーヴィニヨン・ブランのワインと<リーデル・ヴェローチェ シリーズ> ソーヴィニヨン・ブラン グラスの相性、そして当日の見どころを語ります。

この記事が、セミナーに参加してみたいと考えている方の一助になればと思います。

Q1:今回ご紹介していただくワインについて教えてください

庄司:セミナーの体験のわかりやすさを重視して、フランス・ロワール地方の辛口白、Claude Lafond Reuilly Blanc Le Clos des Messieurs 2019 「クロード ラフォン ルイイ ブラン ル クロ デ メッシュー 2019 (以下、クロード ラフォン)」を選びました。ぶどうはソーヴィニヨン・ブラン100%。サンセールやプイィ・フュメに比べると知名度は高くないものの、果実味としっかりした酸、そして品のよい落ち着きが感じられます。

ニュージーランドなどの、若いソーヴィニヨン・ブランの華やかさも素晴らしいですが、今回はロワールならではの酸の骨格と2019年ヴィンテージ由来のこなれ感が、グラス比較でよりくっきり伝わると判断しました。

さらに、セミナー全体で使うワインのクオリティを見直し、ワイン単体でも十分満足できるレベルに引き上げたのもポイントです。

“クオリティの高いワインだからこそ、グラスの違いがより明確に感じられる。このワインはその体験価値を高めています”

Q2:ワイングラス<リーデル・ヴェローチェ> ソーヴィニヨン・ブランとの相性は?

庄司:リーデルにはシリーズごとにソーヴィニヨン・ブラン用グラスがありますが、モチロン、どのシリーズであっても品種との相性は間違いありません。

その中で<リーデル・ヴェローチェ シリーズ>の特徴は、シャープでモダンなダイヤモンドシェイプのボウル形状。卵型(エッグシェイプ)に比べて、香りを集めすぎないことで、複雑な香りを感じやすいバランスの取りやすい形状という印象です。今回のクロード ラフォンのように複雑さや落ち着きを見せるソーヴィニヨン・ブランでは、香りの要素が集約しすぎないことが良い方向に働いているのではないでしょうか。味わいの調和もとりやすいと感じています。

また、6年の熟成を経ても豊かな酸が残る点がこのワインの魅力。果実味と酸味のバランスを引き出すのがソーヴィニヨン・ブラングラスの本領で、<リーデル・ヴェローチェ シリーズ>はそのワインの素晴らしさをバランス良く感じられます。

Q3:このワインが登場する比較パートでは、何を体験できますか?

庄司:ベーシック編で4種のワインが登場するそれぞれのパートでは、1つのワインを形の異なる複数のグラスで飲み比べます。スタートなるソーヴィニヨン・ブランのパートでは、グラス・テイスティングを初めて体験する方にもわかりやすいように、まずは肩慣らし的な練習問題として、機能性を重視したリーデルの品種別グラスと、見た目重視など機能性を意識していないグラス(「ワイングラス」ではなく「グラス」)による比較を行います。

そこで、ワイングラスの基本設計(卵形、適度なすぼまり、薄い飲み口)を、香りと味わい両面から体感していただきます。多くの方が驚かれるのは、香りだけでなく味わいが大きく変わること。リーデルは生産者とワークショップを重ねて、味わいのバランスも最良になる形を選び抜いています。文章だけでは伝わりにくい、なぜグラスの形で味が変わるのかというメカニズムも、解説を聞きながら実際に味わうことで納得いただけます。

“グラスでワインの印象が変わると知ってはいたけれど、こんなに変わるとは思わなかった。参加された多くの方々がそうおっしゃいます”

Q4:ワイングラス テイスティングセミナーで普段から心がけていることは?

庄司:楽しく、わかりやすく、記憶に残る時間にすることです。ブランドの良さを伝えることが私の仕事ではあるのですが、それ以上に「ワインって楽しい」「ワインって美味しい」「ワイングラスって意外に大切」ということを改めて知って頂けたら嬉しいです。

また、ワイングラス テイスティングセミナー全般に言えることなのですが、台本は用意せず、テイスターごとの表現が生まれるライブのような進行を大切にしています。落語の演目のように、お題は同じでも語り口や膨らませ方が人によって変わる。だから2回目、3回目でも新しい発見がありますし、ワインのラインナップも定期的に刷新していきたいと思っています。

Q5:グラス選びに迷っている方へアドバイスを(参加を迷っている方へひと言)

庄司:騙されたと思って一度体験してみてください。ワインの深い知識は不要です。むしろ、グラステイスティングをきっかけにワインのマメ知識が自然に身につきます。

そして、価格に関わらず品種名が書かれたワインには、品種に合ったグラスを。そうするだけでワインの満足度が見違えるほど上がるはずです。セミナーは、参加のハードルの低い「体験のみ」のコースも、「お得なグラス持ち帰り付き」のコースも、ご用意しています。

4種類のワインを楽しみながら、グラスで香りと味わいがここまで変わるのか!という驚きをぜひご自身の舌で。

“これまでつまらなかったという声は一度もありません。ぜひ遊びに来てください”

まとめ:こんな方におすすめ

・初めてワイングラスの形の違いを体験してみたい方
・ワインの魅力を再発見したい方
・ワインライフの満足度を上げたい方(正しい道具選びを知りたい方)
・2回目以降の参加で、新ラインナップのワインと別テイスターによる新しい発見を楽しみたい方

開催情報とお申し込み

↓下記より最新のテイスティング情報をご確認ください

 

取材・撮影: 山賀 俊一

  • 庄司 大輔Daisuke Shoji
  • (社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ/リーデル社 ワイングラス・エデュケイター

1971年神奈川県生まれ。明治大学文学部文学科卒業、専攻は演劇学。 塾講師、レストラン勤務などを経て、1998年(社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ呼称資格取得。1999年にボルドー地方サンテミリオンの「シャトー・トロットヴィエイユ」で学ぶ。2001年リーデル・ジャパン入社、日本人初の「リーデル社グラス・エデュケイター」となる。リーデルグラスとワインの深いつながりやその機能を、グラス・テイスティングを通して広く伝えるため、文字通り東奔西走している。
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