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2013/02/07

Column

「目から鱗」のチョイ足し食材。ホワイトチョコ嫌いだったボクが体験したワインとチョコのマッチング

グラステイスティングセミナーが終わった会場では、よくこんな声を耳にします。
「赤ワインが苦手だったけど、今日は美味しく飲めた」
「ソーヴィニヨン・ブランを美味しいと感じたのは今日がはじめて」

いずれのコメントも、ワインにマッチしたグラスで飲むことの大切さを体感できて、ワインの楽しみをさらに広げていただけたのだなぁ… と、セミナー講師としては嬉しいコメントです。
これからも、グラステイスティング・セミナーでは、多くの方々の「目から鱗」経験に立ち会うことができれば・・・、と思っています。

実は、そんなぼく自身が、しかもワインではなくチョコレートで「目から鱗が落ちる」ような体験をしました。

ホワイトチョコレート嫌いを克服させてくれた「チョイ足し食材」とは?

もともとチョコレートは大好きです。
子供の頃「一番好きな食べ物」をきかれると、よくチョコレートと答えていたそうです(本人にはあまり記憶がないのですが)
いまはあまり見かけなくなりましたが「霧の箱舟」という製品が特に好きでした。
エアーインチョコの先駆けとなるような商品で、チョコの中に無数の球状の空間が施されていて口どけがとてもいいミルクチョコレートです。

そうです。
ぼくは、チョコレートが好きなのではなくて、ほっとするような甘さととろけるように柔らかい口溶けの、ミルクチョコレートが大好きなのです。

ただ「ホワイト・チョコレート」は苦手でした。
自分で買って食べたいとは、正直なところ、今まで一度も思ったことはありません。

「白い恋人」のようにビスケットで挟んであって、コーヒーを飲みながらであれば食べられる・・・くらいです。
そんな私が、ホワイトチョコレートを美味しいと感じ、それどころか、次から次にチョコへ手が伸びて止まらなくなってしまったのですから・・・。
まさに「目から鱗」の体験でした。

ぼくの「ホワイト・チョコレート嫌い」を克服させてくれたのは、以外にも、カリフォルニアのピノ・ノワール(そのときは、ロバート・モンダヴィ)、そして<ヴィノムXL> ピノ・ノワール・グラス だったのです。

全く新しい切り口でリーデルの真髄に迫る「レッドワイン・テイスティング」

・ワインとグラスのマッチングを体感する第1歩としてベストな「スタンダード編」

・「Grape Varietal Specific(ロゴ下部に記された文字 = リーデルのグラス開発の哲学 = ぶどう品種別グラス)」を実感できる「レッドワイン・テイスティング」

2010年の秋からはじまった、ゲオルグ・リーデルによる全く新しいグラス・テイスティング・プログラムである「レッドワイン・テイスティング」。
使用するグラスは、赤ワインの主要3品種用(カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、そしてシラーズ)のグラスです。

従来のスタンダード編との大きな違いは、白ワイン・赤ワインをそれぞれ大きな2つのタイプに分類して、「ワインのタイプ別」にマッチングを体感して頂いた「スタンダード編」に対して、リーデルの真髄である「ぶどう品種別グラス(=Grape Varietal Specific)」とはどういうことなのか、またワインを楽しむ上で「本当にそこまでのこだわりが必要なのかどうか」を実際に体感できるという点。

<2D> から <3D>へ・・・進化するリーデルのテイスティング・プログラム

「ワイン と グラス」だけではない、「ワイン と フード と グラス」のマッチングを感じることのできる「レッドワイン・テイスティング」
そして、もうひとつの大きな特徴が、「ワインとチョコレートのマッチングに、グラス形状がどのような影響をもたらすか・・・」ということを感じて頂くパートが組み込まれているところです。

チョコレートのパートが組み込まれるきっかけとなったのは、ある料理人からゲオルグ・リーデルにかけられた言葉でした・・・・
「ワインとグラスのマッチングが重要なのは理解できる。でもそれは、口の中にワインがないときだけでしょう?料理を食べているときには、それほどワインの印象を左右するとは思えない」

この「レッドワイン・テイスティング」で使われるチョコレートは、スイスに本社を置く世界的なチョコレートメーカー「リンツ」さんから提供されているものです。

2010年当初は、70%カカオのビター・チョコレートとカベルネ・ソーヴィニヨンのマッチングのみだったのですが、2012年からは、ビター・チョコレートに加えて、ホワイト・チョコレートが加わりました。

ゲオルグリーデルがスイス本社を訪れ、様々なワインとチョコレートの組み合わせがテイスティングされ、最終的に選ばれたマッチングなのです。

そのチョコレートが <リンツ エクセレンス ホワイト・バニラ>
残念ですが、日本では取り扱いのない商品ということで、ゲオルグ・リーデルのセミナーにあわせて、フランスから取り寄せていただきました。

セミナーの中でゲオルグはこう言っています
・ホワイトチョコレートは、鶏肉や豚肉の代表
・ビターチョコレートは、羊などの肉料理の代表

果たして、「ホワイト・チョコレートとピノ・ノワール」のマッチングは?

ざっくりとではありますが、料理とワインのマッチングには、いくつかのパターンがあります。
1)料理とワイン、どちらかのマイナス部分を、もう一方が覆い隠す(マスキング型)
2)料理とワイン、それぞれが不足分を補う(相互補完型)
3)料理ワインに共通の要素があり、それが共鳴する(共鳴型)
4)1+1=3以上 になるような、全く別の味わいや風味が生み出される(融合創出型)

「ホワイト・チョコレート + ピノ・ノワール + ヴィノムXLピノ・ノワール」の組み合わせは、(4)のカテゴリーに含まれる素晴らしいマッチングでした。

ホワイト・チョコレートのクリーミーなテクスチャーが、カリフォルニアのピノ・ノワールのそれと溶け合います。
ボクにとっては強すぎる甘みも、ワインのやや穏やかな酸味がバランスを整えてくれているようです。

舌の上でチョコレートが溶けて口中を満たしてゆくバニラの甘い香りに、ピノ・ノワールの赤い果実の風味がマッチングして、何とも言えない甘酸っぱいアロマが鼻腔を刺激します。

チョコを少しかじって・・・
舌の上でトロかして・・・
ピノ・ノワールを・・・
<ヴィノムXL ピノ・ノワール> でひとくち・・・

このサイクル、止まらなくなります。
ホワイト・チョコレートがどうも苦手・・・というかたでも・・・という言い方はネガティブですね。
これは、ホワイト・チョコレートをいかに美味しく楽しむか・・・という観点を超えます。

「ホワイト・チョコレート + ピノ・ノワール + ヴィノムXLピノ・ノワール」という組み合わせは、全く新しい味覚体験という喜びを、私たちに与えてくれる、「目から鱗」のマッチングでした。

★残念ですが<リンツ エクセレンス ホワイト・バニラ>は、現在日本での取り扱いがないそうです。
<リンツ スイスクラシック ホワイト> で、今回のポストに近い雰囲気を体感してみるのも面白いかもしれません。

★ 安心して楽しめる「エクセレンス・70%カカオ・バー」と「カベルネ・ソーヴィニヨン」のマッチング。
でも <ヴィノムXL> ピノ・ノワール がそのマッチングを台無しに・・・。

次回のブログでは、この「ダーク・チョコレートとカベルネ・ソーヴィニヨン」のマッチングについて書こうと思います。
乞うご期待。

しょうじ

  • 庄司 大輔Daisuke Shoji
  • (社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ/リーデル社 ワイングラス・エデュケイター

1971年神奈川県生まれ。明治大学文学部文学科卒業、専攻は演劇学。 塾講師、レストラン勤務などを経て、1998年(社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ呼称資格取得。1999年にボルドー地方サンテミリオンの「シャトー・トロットヴィエイユ」で学ぶ。2001年リーデル・ジャパン入社、日本人初の「リーデル社グラス・エデュケイター」となる。リーデルグラスとワインの深いつながりやその機能を、グラス・テイスティングを通して広く伝えるため、文字通り東奔西走している。
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