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2017/08/30

Column

ワインで大人のバーベキューを!

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夏はまさに、バーベキューの季節!

バーベキューというと、ビールのイメージがあるかもしれませんが、香ばしく焼き上げた素材感の高い料理は、ワインとの相性も抜群。今年の夏はワインをアウトドアに持ち出して、「大人のバーベキュー」を楽しんでみてはいかがでしょう?

意外に相性が良い、ワイン&バーベキュー

夏空の元、焼きたてのバーベキューを頬張りながら、冷たいビールを「きう」っと飲む——たしかに抜群に「夏休み感」ある光景ですが、このシーンにワインを持ち込むと、さらにワンランク上の楽しみが具現します。

ちょっとしたコツを押さえることで、ワインは簡単に、バーベキューに寄り添うのです。

バーベキューにワインを寄り添わせる「ちょっとしたコツ」

素材をマリネする

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ワイン産地として有名なカリフォルニアのすぐ南に位置するバハカリフォルニア半島。ここは地理的にはメキシコに属していますが、秀逸なソーヴィニョン・ブランやプティ・シラーを生み出す、知られざるワイン産地。

また、バハカリフォルニアは、料理が美味しいことでも知られています。海に近く、風光明媚なこの土地は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』など、ハリウッドで海洋関係の映画を撮影する際にはしばしばロケ地となるそうですが、エキストラの俳優さんたちは、「ロケ地はバハカリフォルニア」と発表されると、「こりゃあケータリングが楽しみだ!」と喜ぶのだそうです。

このバハカリフォルニアの名物料理が「バーベキュー」。たかがバーベキューとあなどるなかれ。バハカリフォルニアのバーベキューは、「料理」として堂々と屹立する、旨味と風格をたたえた、グリル料理なのです。

その秘密は、炭火で焼く前に、素材をマリネすること。ワインやハーブで漬込み液をつくり、そこでしっかりと素材に下味を染ませるというちょっとした工夫で、バーベキューは極上の「料理」に昇華します。

わけても地元名物のウズラは、ヨーロッパの星付きレストランでも滅多にお目にかかれないほど洗練された味わいに仕上がっていました。ワインの酸の影響か、鯵のように開かれたウズラは骨まで柔らかく、頭からぼんぼちまで美味しく食べられます。こんなウズラには、やはり極上の赤ワインをマリアージュさせたくなります。

屋外にワインを持ち出す際の、ちょっとしたコツ

「ソムリエナイフがないと開けられないし、屋外にワインボトルを持っていくのは面倒」という意見もありますが、缶ビールならぬ、缶入りワインも存在します。酸を多く含むワインは、金属等の影響で変質しやすいため、従来は缶には入れられませんでしたが、オーストラリアのワイナリー〈バロークス〉のチーフエグゼクティブオフィサー、グレッグ・ストークス氏の工夫で、酸の影響を受けない缶が開発され、ワインはアウトドアにも持ち出しやすくなったのです。ストークス氏は元検事で、第一級殺人などの犯罪捜査に従事していたという異色の経歴の持ち主。科学捜査の経験を活かし、「缶入りワイン」を開発したのです。

またワイン市場には、スクリューキャップ式のワインボトルも増えてきました。スクリューキャップ式のボトルに入ったワインは、熟成云々を難しく考える必要もなく「リリースされた時が飲み頃」。したがって温度も、スパークリングワインや白ワインはキンキンに冷やし、赤ワインはぬるくさえなければ、美味しく飲めます。それに、シャンパーニュといわずともスパークリングワインは、ソムリエナイフがなくても簡単に開けられますから、実はとてもアウトドア向きのアイテムなのです。

アウトドアでワイングラスを活用しよう!

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ワインタンブラーの<リーデル・オーシリーズ>も、アウトドアむきのグラスです。ワインを正しく味わうためにかたちづくられたボウルの形状はそのままに、ステムを省略したデザインは、持ち運びしやすく、バーベキューには最適。ワイン本来の味わいが堪能できるグラスで飲めば、楽しいバーベキューがさらに充実するでしょう。

<リーデル・オーシリーズ>はどのかたちもそれぞれ2個ずつ箱に入っていて持ち運びに便利。マイグラスを1個だけ持ち出したい時は『オー・トゥ・ゴー ビッグ・オー レッドワイン』がおすすめです。さらに本格的なステム付きグラスを持ち出したい場合は、グラス専用のキャリング・バッグに入れれば安心。ウレタンパッドが仕切りになって、<ヴィノムシリーズ>のグラスなら4〜5個程度収納できる優れものです。

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この夏は、ワインとワイングラスを持ち出して、アウトドアでバーベキューを楽しんでみてはいかがでしょうか?

  • 髙山 宗東muneharutakayama
  • ワインコラムニスト・歴史家・考証家・有職点前(中世風茶礼)家元

専門は近世史と有職故実。歴史的観点を踏まえてワインのコラムなどを執筆。
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