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2012/06/04

Column

【岩の原ワイン訪問記】 <マスカット・ベーリーB> って知っていますか? 

みなさま、こんにちは。
最近、「ゆで太郎」さんの蕎麦にはまっている 庄司 (@guresan_shoji) です。

冒頭の写真は、今年の1/19頃、岩の原ワイン の今井さんが送ってくれた写真です。
さすがの豪雪地帯ですね!!
今年は、ここ10年で最も大雪だったようで、ぶどう樹にも大変な被害があったようです。。。

上の2枚の写真は、上越の豪雪に負けないよう、特殊な仕立てを施したぶどう樹。
2012年の冬は、このような造り手の努力をあざ笑うかのような大雪がワイナリーを襲いました。。。

実際に庄司がお伺いしましたのは、今からだいぶ前のことになりますが、2011年の10月後半。
収穫も終わりかけの頃でしたが、汗ばむ程のとてもよいお天気でした。

おかげさまでゆっくりと畑を歩くこともでき、マスカット・ベーリーA などの川上品種発祥の地、岩の原ワインさんを拝見することができましたので、思い出とともにお知らせ致します。

【マスカット・ベーリーB って? 確かに庄司はB型ですが・・・なにか】

(左)の写真にありますように <マスカット・ベーリーA>が誕生した2年後、同じく<ベーリー X マスカット・ハンブルク>という交配によって生まれたのが、<マスカット・ベーリーB>です。
残念ながらぶどう自体はもうないそうなのですが、一度<A と B>で飲み比べをしてみたかったですね(^^)

(写真右)は、この豪雪地帯にぶどう栽培の炎を燃やし続けた、川上善兵衛その人。
彼がいなければ、<マスカット・ベーリーA>は生まれなかったのです。

【さすが米どころ 田んぼが広がるのどかな景色です】

(左)に写っている、<指先まで神経の張った 理想的な指差し>をされているのが「今井さん」です。
実にのどかな風景で、3m以上の積雪があるとは想像もつきません。

【有機栽培のぶどうは、素直に美味しかった☆】

上の2枚の写真を見比べると、同じワイナリーの写真とは思えないくらい違います。
(畝の方向は90度ずれてはいました)

ぶどう品種は同じなのですが、(右)の写真が有機栽培の畑なんです。
(左)の写真の区画は、表土に大きな石ころがたくさん見受けれられます。

一方、有機栽培の区画では、畝にたくさんの植物が生い茂っていて、今井さんのお話しによると、はえている植物の種類も違うのだそうです。
樹に残っていたぶどうを食べてみると驚きますよ☆
想像以上に、果実味や風味が歴然と異なるのです。もちろん、有機栽培の方が、一言で言うと「濃い」です(^^)

【超肉厚あじフライ との組み合わせは最高でした☆】

  • 庄司 大輔Daisuke Shoji
  • (社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ/リーデル社 ワイングラス・エデュケイター

1971年神奈川県生まれ。明治大学文学部文学科卒業、専攻は演劇学。 塾講師、レストラン勤務などを経て、1998年(社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ呼称資格取得。1999年にボルドー地方サンテミリオンの「シャトー・トロットヴィエイユ」で学ぶ。2001年リーデル・ジャパン入社、日本人初の「リーデル社グラス・エデュケイター」となる。リーデルグラスとワインの深いつながりやその機能を、グラス・テイスティングを通して広く伝えるため、文字通り東奔西走している。
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