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2011/06/04

Column

グラスの台座に刻印されたロゴマークの「秘密」

みなさま、こんにちは!
今回のブログは、6月4日発売の「ワイン王国」にも掲載をされています、
「グラスの台座に刻印されたロゴマークに、制作年代特定のポイントが隠されている!」について、ご説明をさせていただきます!

マイセン磁気など美術的価値のある工芸品の多くは、ロゴマークのちょっとした違いによって、作られた年代が判明します。

①筆記体

頂き物のグラスや、レストランでコソっと覗いてみましょう。
この筆記体の「Riedel」ロゴがあったらラッキーです・・・!

台座に刻まれた「リーデルロゴ」は、ハンドメイド製品にのみ筆記体(写真①)が刻印されています。
ということは、この刻印がされたグラスは「価値のある値段の高いグラス」となるわけです。

②ブロック体

ブロック体/ゴシック対(写真②)がマシンメイド製品を指し、ロゴの書体で製法が区別できるようになっています。
我が家では、主にこのロゴのグラスが主流です・・・。

ご記憶の方もあると思いますが、ハンドメイド製品は1996年まで、マシンメイド製品は2005年まで、当主のイニシャルをデザイン化したスタンプ体(写真③)のロゴが用いられています。
もし、今もこのイニシャルスタンプが刻印されたグラスをお使いくださっているとしたら、長くリーデルをご愛用いただいている証。まぎれもなく、長期ユーザー様です!

③スタンプ体

これらイニシャルスタンプは、よく見ると年ごとに、少しずつデザインが変えてあります。
この違いにより、作られた年代が判明します。

また、現在の文字ロゴのリーデルグラスにも、年代特定のポイントがある場合があります。
グラスの底を見てください。
マシンメイド製品のステムと台座の接合部の裏側に、「06」などという具合に入っていれば、このグラスは「2006年製」という年代特定の鍵が潜んでいます!

④並立ロゴ

その他、マシンメイド製品でイニシャルスタンプから現在の文字ロゴへと移る過度時期には、双方が並立されているグラスが作られたこともありました。(写真④)
生産時期がかなり限定されているので、かなりのレア物です!
最近、めっきり目にすることもなくなりましたね・・・。

お客様のグラスはいつ頃生産されたグラスでしょうか・・・?
ぜひ、ご自宅のグラスの台座に注目してみてください!愛用のグラスが何年生まれか分かりますよ!

詳しくは、6月4日発売の「ワイン王国」をご覧ください!!

  • 吉井 大介Daisuke Yoshii
  • (社)日本ソムリエ協会公認ワインアドバイザ ー/リーデル社認定ワイングラス・エデュケイター

1975年神奈川県藤沢生まれ。学生時代に酒販店でアルバイトをし、酒類全般の販売を経験。「ワインを一生の仕事にする」と心に決め、東京広尾の酒販店に就職。2000年に(社)日本ソムリエ協会ワインアドバイザー資格取得。2001年リーデル・ジャパン入社。日本初のリーデル直営店「リ ーデル青山本店」オープン当初からテイスティングスタッフとして勤務。2005年、日本人として2人目の「リーデル社グラスエデュケイター」となる。 現在は、ワインスクールや出張セミナーの講師として全国を飛び回り、「YOSSY(ヨッシー)さん」の愛称で多くのセミナー参加者から親しまれている。
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