ワイングラスの名門ブランド - RIEDEL(リーデル)
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2010/11/26

Column

ワインの香り

ブドウから得られる香り

ワインの香りはブドウから直接引き出されます。早飲みワインの場合、瓶詰め直後はもっぱらブドウ本来の香りが主導権を握ります。
果実の香りは熟成が進むにつれて脇役に回るか、熟成して生じたアロマを補う存在となります。

瓶熟成から得られる香り

長い時間をかけて瓶内で熟成が進んでいくに従い、あらたな香りが生まれ、熟成したワインの香りが深まっていきます。
ワインとしてのピークを迎えると、成熟したアロマが主導権を握りますが、最終的にはワインに”枯れた”印象を与えます。
ワインの中にはうまく熟成せず若いうちに飲んだ方がおいしいものもあります。

醸造課程から得られる香り

スチールタンク、木樽、バリック(小ぶりの木樽)のどれを使うかによって、ワインの香りは大きく左右します。
また、タンクや樽を使う頻度やトースティング(木樽を火にくべて焼くこと)の度合いによって、バニラ香からカラメル香までの香りが加わるでしょう。
さらに、酵母菌細胞をかき回す工程(バトナージュ)によって、イーストやバターの香りが生じるでしょう。
このように、醸造の課程で生じる香りは、飲み頃のワインでは香りの脇役にも、また主役にもなります。

  • Wolfgang AngyalWolfgang Angyal
  • リーデル・ジャパン代表取締役社長/リーデル社認定シニア・ワイングラス・エデュケイター

1965年オーストリアのチロル地方、クフシュタイン生まれ。 ホテルのサービスマンをしていた1985年、大阪で開催された第28回「技能五輪国際大会(World Skills Competition)」のレストランサービス部門に、オーストリア代表として参加。金メダルを受賞する。その後1年間、「辻学園 日本調理師専門学校」等で教授を務めるうち、日本の風土に惚れ込み移住を決意。オーストリアと日本をつなぐアイテムとしてリーデルグラスを選び、1989年よりその有用性を広める活動に専念する。2000年「リーデル・ジャパン」(現RSN Japan株式会社)代表取締役社長に就任。グラスとワインの密接なる関係を、最初に日本人に認識させた人物として知られている。
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