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2017/09/28

Column

家飲みワインに適したグラスとは?

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 家でリラックスしながら楽しむワインは格別ですよね。家飲みには、どんなグラスが適しているのでしょうか?後片付けのことも考えながら、家でワインを飲むためのグラスを選ぶポイントについてご紹介いたします。

 ワイングラスと脚

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スマートなステムは、ボウルの印象を際立たせるのみならず、ボウルに手をふれないことでワインを適温に保つ作用があります。大きなボウルと台座を繋ぐデザインには、美しい所作をうながす効果も。

一方で、その脚がハードルになることもあります。片付けで割ってしまうのは、大抵グラスの脚部です。

 

ステム(脚部)の無いワインタンブラー、リーデル・オー

リーデルは、グラスのかたちによって、ワインの味わいが大きく変化することに着目し、世界に先駆けて、ブドウ品種やワインのスタイルごとに適したグラスを開発してきました。そんなリーデルのラインナップの中でもステムのない<リーデル・オー シリーズ>は、ユニークな存在です。

 

リーデル・オー誕生の物語

リーデル・オーは、リーデル家11代当主マキシミリアンによって開発されました。

きっかけは、彼がアメリカ市場責任者としてニューヨークに赴任した時のこと。生活の拠点としたアパートメントは狭く、背の高いワイングラスをいくつも並べることができなかったのです。

そこで彼は「グラスから脚をとってはどうだろう?」と思いつきました。リーデルのワイングラスの真髄はボウルの構造にあります。ならば、ステムを取り去っても機能に問題はないはず……11代目ならではの、着想といえるでしょう。

しかしこの提案ははじめ、多くのプロフェッショナルたちから批判を受けました。業界人たちは「ステムが無いなんて、ワイングラスじゃない」と白眼視、父をはじめとするリーデルのスタッフさえも、「ワインの愛好家に受け入れてもらえるのか?」と否定的でした。

 

ワインファンに受け入れられたリーデル・オー

 

ところが、いざ発表してみると、「場所をとらずに使いやすい」「安定する」「ワインを飲まない人にも贈りたい」「和の膳にも寄り添う」など、今ではリーデルの中でも最も人気のシリーズとなっています。

 

究極の家飲みグラス

手の温度をグラスに伝えない、というステムのはたらきは重要です。

しかし、近年ではカジュアルに楽しめるワインが多く流通しています。現代のワインライフに、リーデル・オーはぴたりと寄り添ったのでしょう。家飲みのお供に是非<リーデル・オーシリーズ>をおためしください。

  • 髙山 宗東muneharutakayama
  • ワインコラムニスト・歴史家・考証家・有職点前(中世風茶礼)家元

専門は近世史と有職故実。歴史的観点を踏まえてワインのコラムなどを執筆。
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