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2019/03/22

How to

【リーデル わいん部】005_身近な「アレ」を活用して、飲み残したワインを1週間かなり良い状態で保存する方法(1)

飲みきれずに残してしまったワイン

どのように保存されていますか?

「飲み残しのワインを、できるだけ抜栓した時に近いフレッシュな状態で保存したい」という時に大変有効な方法を、2回に渡ってご紹介します。

飲み残したワインの保存方法としては、「ボトルに栓をして、そのまま冷蔵庫に保管する」という方が多いのではないかと思います。「翌日にはゼッタイに飲みきっちゃう」というなら、これもありです。

また、ワインによっては、そのくらい沢山の空気と触れたあとの方が、よりまろやかに美味しく感じられてこれはこれで良い、というような、もともと非常に硬くとても濃厚でフルボディーなワインもあります。ただ、日常で気軽に楽しむライトタイプのワインの場合、過度な空気との接触は、思った以上にワインの酸化が早く進んでしまい「ワインを美味しく楽しめるタイミング」を逸してしまう原因にもなりますので注意が必要です。

例えば、フルボトルに3分の1くらいワインが残っている場合、冷蔵庫内のスペースの事情などで横に寝かせてしまうと、ボトルを立てて置いた時に比べて、ワインと空気の接触面積が飛躍的に大きくなります。これだけの違いなのですが、ワインの酸化のスピードは異なります。「栓をするだけ」にしても、立てておくか、寝かせるかでは、大きな違いがあるのです。

一方で、「ワインの酸化を抑えるために、ボトル内の空気を吸い出してしまおう」というのが、「バキュバン」の名前で有名な、いわゆる「空気抜き」です。このワイングッズは、比較的簡単にワインの酸化スピードを抑えることができるということで、活用されている方も少なくないですね。

今回は、この「空気抜き」以外の2つの方法をご紹介します。

まず最初の道具がこれ、「空き瓶」です。

庄司は、遺伝的にアルコール分解酵素をあまり保有していないようで、一晩でフルボトルを飲みきることは滅多にありません(奥さんと一緒に飲んで・・・の話しです)。そこで、実際に自宅でも活用しているのがこの「空き瓶」です。

写真の空き瓶は、ハーフボトル(375ml)とサンペレグリーノ(250ml)の空き瓶で、いずれもスクリューキャップなので、再利用するのに便利です。もっと少量のワインを保存する時には、キレートレモンの空き瓶も有用です(155ml)。

このキレートレモンの瓶だと、フルボトルからほぼ5本取れます。ワインの勉強会などでは、このサイズの空き瓶を活用して、より多くの種類のワインをテイスティングできるよう、仲間内で1本のワインを5人でシェアする時に活用されている光景を目にします(ボトルがグリーンなので庄司はキレートレモンの空き瓶を数本保管しています)。

フルボトルに半分〜3分の1のワインが残ったまま冷蔵庫で保存するのではなくて、ボトル内の空気量が少なくなるよう、より小さいサイズの空き瓶にワインを移してしまう、という方法ですね。

「空気抜き」が、ボトルの中の空気を「吸い出す」のに対して、こちらは物理的に「空気を締め出」すことで、ワインと空気の接触をできる限り抑えるという方法です。

この「空気を締め出す」方法にも、おさえておきたいポイントが2つありますので、おさえておきましょう。

 

ポイント1:ワインを移すタイミング

「右」が抜栓したフルボトル。すでに「左」のハーフボトルの空き瓶に、すりきりいっぱいまでワインを移した状態です。これで「左」のハーフボトルの中には空気はほとんど入り込む余地がありません。このあとゆっくり「右」のボトルに残ったワインを楽しみます。

 

もし「できるだけ抜栓時に近いフレッシュな状態で保存したい」という場合には、ワインを「空き瓶」に移し替えるタイミングは、「抜栓した直後」です。

ワインを抜栓して、ゆっくり食事とともに楽しんで、2−3時間後にボトルに残ったワインを「空き瓶」に移す、ではダメなんです。

その3時間、ボトルからワインをグラスに注ぐたびに、ボトルの中のワインは撹拌され、沢山の空気と触れ合ってしまっている状態です。そこから小さいサイズの空き瓶にワインを移したとしても、相当酸化が進んでしまっている、またワイン中にも新鮮な空気が入り込んでしまっているからです。

 

ポイント2:めいっぱい空き瓶にワインを満たして、空気を締め出す

せっかく、フルボトルよりも小さいサイズの空き瓶を用意したのですから、できるだけボトル内の空気は少なくしたいですね。そのためには、上の写真のように「空き瓶に、めいっぱいワインを満たし」てください。それでこそ、ワインの酸化を促進させる原因となる空気を、ボトル内から締め出すことができるからです。

これでキャップをしっかり締めれば、冷蔵庫で横に寝かせたとしても、空気とワインの接触はかなり小さくなります。庄司の経験上、翌週末までであれば、かなりフレッシュな状態をキープできます。

 

ここまで手間をかけてワインを保存したら、元のボトルに残ったワインを、時間の経過とともにその変化する様も含めて、ゆっくりとワインを楽しんでください。

でも、時には飲んでいるうちに気分が盛り上がって「あともう1杯だけ・・・」と、ワインをめいぱい詰めた方のボトルからワインを注いでしまうこともありますよね。もちろん、「ここまできたら、その日は腰を据えて、全てのワインを飲みきってしまう」というのが最善策なのかもしれませんが、さらに小さいサイズの空き瓶にワインを移す、というのがひとつの方法。

もうひとつの方法は、「身近な「アレ」を活用して、飲み残したワインを1週間良い状態で保存する方法- その2」でご紹介する、「あるもの」を活用するんです。

同じワインでも、日を変えて、また違った料理との組み合わせを楽しむのも、ワインの違う表情が感じられたりするして良いものです。

 

ぜひ、さまざまなワインを、より良い状態で、ジャストフィットなグラスで楽しんでください!

  • 庄司 大輔Daisuke Shoji
  • (社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ/リーデル社 ワイングラス・エデュケイター

1971年神奈川県生まれ。明治大学文学部文学科卒業、専攻は演劇学。 学習塾、レストラン勤務などを経て、1998年(社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ呼称資格取得。1999年にボルドー地方サンテミリオンの「シャトー・トロットヴィエイユ」で学ぶ。2000年リーデル・ジャパン入社、日本人初の「リーデル社グラスエデュケイター」となる。リーデルグラスとワインの深いつながりやその機能を、グラス・テイスティングを通して広く伝えるため、文字通り東奔西走している。
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