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2013/10/04

Column

【第5回】ワインの楽しみ方をひも解く新連載。ゲストは藤原ヒロユキさん。

ゲスト:藤原ヒロユキさん

グラスとワインの密なる関係を、日本で広める事に尽力した人物として知られているウォルフガング・アンギャル氏が、毎回ゲストを迎え、Wine Enjoymentの世界をひも解きます。
第5回目のゲストは、イラストレーターでビアジャーナリスト協会会長の藤原ヒロユキ氏。
今回は、最近人気のクラフトビールの多様性やその魅力に触れ、異なるグラスでテイスティングしながらグラスとのマッチングやそのデザイン性、機能性に迫ります。

ビールにも応用できる ワインエンジョイメント

アンギャル:リーデルでは「アトモスフィア」「グラスマッチング」「サービス」「フードマッチング」の四つの要素を「ワインエンジョイメント」と名付け、ワインの楽しみを広げるために大切であると提案しています。
これはワインに限らず、ビールにも共通すると思うのですが、いかがでしょうか?

藤原:おっしゃる通りです。ビールも飲む雰囲気や温度管理のためのグラス選びが大切ですね。
日本では、よくジョッキを冷凍庫に入れてキンキンに冷やしたりしますが、ビールにも種類によって適温があります。
日本で一般的に飲まれている、ピルスナー系のビールなら6〜7度がいいでしょう。
一方、アロマの豊かなエール系ビールなどは、冷やしすぎないことも香りや味わいを楽しむポイントとなります。

アンギャル:ビールもワインと同じで、適温で味わうことが美味しく楽しむコツなんですね。
ジョッキなどの厚みのあるグラスはビールの冷気を奪いますから、サービスした後、すぐに2〜3度ほど上がってしまいます。これではグラスマッチングもサービスも十分とは言えません。

藤原:一口にビールと言っても、フルーティーなベルジャンホワイトエールやペールエールもあれば、苦味が印象的なスタウトビール、ホップを多く使いアルコール度数の高いIPAビールもあって本当にバラエティー豊か。ワインのようにゆっくり時間をかけて味わいたいのがクラフトビールです。
泡立ち、香り、味わい、苦味など繊細ですから、飲むときの温度にも気を払いたいですし、グラス選びもこだわりたいですね。

アンギャル:グラスの形状で香りが強調されたり、繊細な味わいが際立ったり、泡立ちも変わるでしょう。クラフトビールならでは個性や魅力を引き出すのがグラスのデザインと機能です。
どんなグラスがビールに適しているのか実際に試飲して確かめてみませんか。

グラスのデザインと機能が楽しみを広げる

藤原:それは面白いですね!それでは、私がプロデュースしたビール『バーレイ&ウィート・ワイン ブラン』をワイングラスで試飲してみましょう。
ボトルからしてビールらしくないでしょ?(笑)

アンギャル:では、3種類のグラスでテイスティングしてみましょう。
色合いも美しいし、グラスのボウルいっぱいに膨らむ香りが素晴らしいですね。これはもう、一般的なビールのイメージとは違います。バーで時間をかけて味わうワインのような印象です。

藤原:このビールは澱と一緒にボトリングしています。少しエイジング(熟成)しているので、苦味は柔らかくなっていますが、酸味はしっかりしているのでフレッシュ感もあります。

アンギャル:ワインで言えば、フレッシュでさわやかな酸味の清涼感が共通するソーヴィニヨン・ブラン用の〈ヴィノム エクストリーム シリーズ〉『リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン』がこのビールにはぴったりでしょう。

藤原:なるほど、素晴らしい!これがグラスマッチングですね。相性のいいグラスで飲むと、泡が持続して口当たりもソフトです。
ホップの香りや苦味も堪能できるので申し分ありません。ビールの魅力が引き立って、より香り高く美味しく感じられます。

アンギャル:グラスは、ワインにしてもビールにしても、注いだ飲み物を最大限に楽しむためのものです。
だからこそ、リーデルでは形状や薄さ、機能性を追究したグラス作りをしています。
また、姉妹ブランドの「シュピゲラウ」では、ビールを楽しむためのグラス〈ビールクラシックス シリーズ〉も扱っていますよ。
これからは、ワインはもちろん、ビールを飲むときにも最適なグラスで楽しんでいただきたいと思います。

対談を終えて、アンギャル氏の一言

アンギャル氏

既成概念にとらわれない藤原さんの発想にとても刺激を受けました。日本でもクラフトビールをワインクーラーに入れて、適正温度でじっくり楽しむ時代が近々到来することでしょう。

【コラム】ワインもビールもグラス選びがポイント!

ワインとグラスの相性があるように、ビールもそれぞれのスタイルや銘柄によって適したグラスを選ぶと、香りや味わいは格段に素晴らしく感じられる。
数多い種類のビールがあるベルギーでは、銘柄の数だけふさわしいグラスがあると言われるほど。
試飲でも紹介した『バーレイ&ウィート・ワインブラン』に適したグラスを絞り込んでいくと、〈ヴィノム エクストリーム シリーズ〉『リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン』が豊かな香りとさわやかな酸味を引き立ててくれた。

最近注目されているIPA スタイルのビールには、リーデルグループの「シュピゲラウ」がビール生産者と共同開発した『インディア・ペール・エール』がお勧め。

華やかなホップの香りと、心地よいビールの苦味を引き立てるビアグラスとして、洗練されたデザイン、機能性を備えている。
このグラスがあれば、ビールの楽しみ方がもっと広がっていくはず。

ゲストの選んだ1脚

ビールを美味しく味わうためには、グラスも重要。
『<ソムリエ ブラック・タイ シリーズ>『ボルドー・グラン・クリュ』は、ホップの香りがふくらむ大ぶりの形と、繊細な質感がいい。
黒いステムの色合いがビールとのコントラストも美しく、お勧めです。(藤原 ヒロユキさん)

藤原 ヒロユキさんプロフィール

藤原 ヒロユキさん
藤原 ヒロユキHiroyuki FUJIWARA

イラストレーター、ビアジャーナリスト。大学卒業後、中学校教諭を経てフリーのイラストレーターとして活動。
雑誌での連載が話題となり、一躍人気イラストレーターに。
旅先で出会ったビールのラベルを描き綴るうちに、ビールの深遠なる世界に魅せられ、現在では世界のコンクールに審査員として招かれるほどのビール評論家に。
ビアジャーナリスト協会会長、ビアジャーナリストアカデミー学長

ワイン王国

ワイン王国

この記事は2013年10月4日(金)発売「ワイン王国 No.77」に連載されました。
こちらからPDFファイルをダウンロードしていただけます。
ワイン王国 PDF(2.0MB)

  • Wolfgang AngyalWolfgang Angyal
  • リーデル・ジャパン代表取締役社長/リーデル社認定シニア・ワイングラス・エデュケイター

1965年オーストリアのチロル地方、クフシュタイン生まれ。 ホテルのサービスマンをしていた1985年、大阪で開催された第28回「技能五輪国際大会(World Skills Competition)」のレストランサービス部門に、オーストリア代表として参加。金メダルを受賞する。その後1年間、「辻学園 日本調理師専門学校」等で教授を務めるうち、日本の風土に惚れ込み移住を決意。オーストリアと日本をつなぐアイテムとしてリーデルグラスを選び、1989年よりその有用性を広める活動に専念する。2000年「リーデル・ジャパン」(現RSN Japan株式会社)代表取締役社長に就任。グラスとワインの密接なる関係を、最初に日本人に認識させた人物として知られている。
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