2017/12/25
Column
フランス料理店での食後のカフェ。エスプレッソを選ぶ理由。
前回はアルコール度数の高い食後酒について書きましたが、「本音で語るレストラン利用術」の22回となる今回は、食後のカフェについて。
私自身が頼むのは、エスプレッソかハーブディーで、ハーブティーはベルヴェーヌを頼むことが多いです。
フランス料理を食べるという行為は、フランス文化を楽しむことであると考えています。ですから、フランスで食事をするのと同様な楽しみ方をしたいと思います。フランスで「カフェ」と言えば、エスプレッソです。そしてサイズもデミタスカップで少量が提供されるスタイルです。日本では薄めのものを多めに飲む、というスタイルが一般的で、シングルエスプレッソでは物足りないと感じられる方が多いようです。そのためダブルエスプレッソという2倍量のエスプレッソを頼む方も多くいらっしゃります。
ビストロアンバロンでもメニューには、ダブルエスプレッソを置いておりますし、シングルの倍の注文を受けます。それだけに、シングルでエスプレッソをご注文頂くと、「おっ!」という気持ちになります。エスプレッソは高圧で抽出するためクレマと言われる泡も楽しむものであり、さっと数口で召し上がるのが粋です。もう少し飲みたいと思った場合には、お代りをするのも良いでしょう。
カフェ・ラテ、カプチーノについてもメニューに記載しておりますが、これは基本的に朝の飲み物です。ではなぜメニューに載せているかと言えば、お客様のニーズがあるからです。
ハーブティーについては、リラクゼーション効果があり、食後のブランデーとは違った意味で、その日の安眠を促す飲み物だと思います。アンバロンでベルヴェーヌにこだわりをもつのは、初めてフランスを訪問した際に初めで出逢ったハーブディーであり、ほとんどの店に置いてあり、「実にフランス的なハーブディー」という印象を持ったからです。
「脱サラソムリエが本音で語るレストラン利用術」の過去記事はこちら
第21回 食後に粋な選択肢その2。 デザート代わりにブランデーはいかが?
第20回 食後に粋な選択肢その1。 デザート代わりに甘口デザートワインはいかが?
第19回 T.P.O.で使い分ければ上級者! レストラン、ビストロ、ブラッスリー、カフェはどう違う?
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