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2023/12/14

Event

シャルルエドシック 十牛庵 スペシャルペアリングイベント

2023年12月2日(土)「ミシュランガイド京都・大阪2023」に一つ星として掲載された「高台寺 十牛庵」を舞台に、シャルルエドシック 十牛庵 スペシャルペアリングイベントを開催しました。

「シャルルエドシック」の4種のシャンパーニュに合わせた「高台寺 十牛庵」 料理長の和食らしい優雅なお料理。その素材の魅力を丁寧に引き立てたみずみずしい逸品を「リーデル」のグラスでペアリングしました。
高台寺 十牛庵の美しい日本家屋とお庭、そこで味わう美食とシャンパーニュ、さらに普段はあまり見られないリーデルのイベントの様子を皆さまにお伝えしようと思います。

高台寺 十牛庵について

美しい街並みに深い歴史と風情を残す街、京都・高台寺。
その地に佇む「高台寺 十牛庵」は、ひらまつが手掛ける初めての料亭として2017年9月に誕生しました。
約2000坪の広大な敷地には、名工・上坂浅次郎ならびに北村捨次郎による築110年の数寄屋作りの館と、庭師・七代目小川治兵衛による庭園が広がり、一階からは春夏秋冬その表情を変える庭園を望み、二階の客室からは京都の街並みが一望できるなど、京都の四季を館の至るところから感じることができます。

こちらの雰囲気のある大きな門から敷地内に入ります。奥に見える庭園の景色が美味しいお料理を期待させてくれます。

門の中に入ると京都の秋を感じさせてくれる紅葉がお出迎え。今年は異常気象で普段より葉の染まりが薄いそうです。少し残念でしたが、それでも十分に秋の雰囲気を感じられました。
直進すると「高台寺 十牛庵」で、左に曲がると「レストラン ひらまつ 高台寺」があります。
和食も洋食も兼ね備えた特別な空間となっていました。

イベント開始、【アペリティフ】シャルルエドシック ブラン・ド・ブラン

11時頃、イベントが始まりました。乾杯のアペリティフ シャルルエドシック ブラン・ド・ブラン を味わったのは、「高台寺 十牛庵」の庭園を一望できる広間です。
このあとガイドの方にご案内いただくツアーを開催、数寄屋作りの館をシャンパーニュ片手に巡りました。

ツアー後、席にてアペリティフのブラン・ド・ブランに合わせてもらったのは岩塩と山葵。

今回、「高台寺 十牛庵」でいただく和食はとても優しい味わいなので、ワインに寄せるために特別に山盛り山葵と岩塩を別に添えてもらいました。
これがすばらしく合います。

【先付け】シャルルエドシック ブラン・デ・ミレネール2007

最初のお料理が運ばれてきました。先付けは汲み上げ湯葉、松の葉に刺した琥珀卵、菊菜・くるみ・茶えのきの白和え、大徳寺納豆、さつまいもチップスです。
そこに合わせるシャンパーニュは、シャルルエドシック ブラン・デ・ミレネール2007。グラスは〈リーデル スーパーレジェーロ〉”マシンメイド”シャンパーニュ・ワイン・グラス/甲州

さつまいものチップスは、クリスピーな食感ときめ細かな泡のテクスチャーの同調的ペアリングを狙いました。さつまいもの甘みと油分、塩味もシャンパーニュの熟成ニュアンスとマッチしています。
湯葉は「汲み上げ湯葉」というのがポイント。豆乳のクリーミーなテクスチャーが、さつまいもと逆の補完的ペアリング。岩塩とわさびをたっぷり載せて3次元的にブラン・デ・ミレネールとマッチする二段階のペアリングとなっています。
さらに白和えの優しい味わいが、ブラン・デ・ミレネールの繊細さを際立たせリンクします。

【揚物】 シャルルエドシック ブリュット レゼルヴ

揚げ物は栗・大黒舞茸天ぷら、銀杏素揚げが提供されました。
そこに合わせるシャンパーニュはシャルルエドシック ブリュット レゼルヴ、グラスは<パフォーマンス> ピノ・ノワール。50%のリザーヴワインを含むリッチなテイストが特徴のシャンパーニュです。

銀杏素揚げの苦味をブリュット レゼルヴが包み込み、後味がスッキリとしてマッチ。またボウルの大きいグラスを使うことでブリュット レゼルヴのリッチな旨みを際立たせ、さらに栗の旨味も引き出しました。
衣のサクっとしたクリスピーな食感。さらに強い酒質にも負けない濃い栗の味わい、甘みが完全にシンクロしています。
銀杏の強い味わいと、舞茸の土っぽい旨みという重心の低さも、ワインのリッチなテイストと合っています。

【焼物】シャルルエドシック ロゼ レゼルヴ

続いて焼物は銀鱈の西京焼き 黒七味が提供されました。
そこに合わせたシャンパーニュはシャルルエドシック ロゼ レゼルヴ、グラスは<リーデル・ヴェローチェ> ロゼです。

シャルルエドシック ロゼ レゼルヴは果実味あふれる、ふくよかな味わいが特徴のシャンパーニュ。その果実味が脂ののった銀鱈の西京味噌の香りと旨味を際立たせます。

西京味噌を塗って焼いた香ばしさと黒七味のスパイシーさも、ロゼの持つ果実味と同調します。ワインは発酵しているので、味噌のような発酵食品と相性良し。
さらにアクセントになっている黒七味にも工夫があり、辛さの刺激を和らげるために開封から10日ほど置いて香りを柔らかくしています。
山椒と柔らかくなった辛味の刺激が味わいに新たな層をプラスしています。

参加者の皆さまは、御料理とシャンパーニュを味わいつつ、ご歓談や講師への質問、写真撮影など各々リラックスした様子で楽しまれていました。

【腕物】シャルルエドシック ロゼ レゼルヴ

腕物として、清水仕立ての海老つみれと黒大豆豆腐が提供されました。
シャンパーニュは引き続き、シャルルエドシック ロゼ レゼルヴ、グラスは<リーデル・ヴェローチェ> ロゼです。

海老のつみれというよりも「つみれの海老」というぐらい濃厚な旨味がでていました。こちらもロゼのふくよかな味わいがえびの旨味を引き出しています。

【強肴】 シャルルエドシック ブラン・デ・ミレネール2007

続いて強肴として、黒鮑茸・白鮑茸の炭火焼きと酢だちが提供されました。
シャンパーニュはシャルルエドシック ブラン・デ・ミレネール2007、グラスは〈リーデル スーパーレジェーロ〉”マシンメイド”シャンパーニュ・ワイン・グラス/甲州です。

長野県産の黒鮑茸・白鮑茸を使っていてここまで大ぶりなものが手に入るのは稀とのこと。
炭火できのこの旨みを最大に引き出したところに塩と山葵というシンプルな味付けが素材とワインを繋ぎます。

【食事】

食事は、むかごご飯とかますの幽庵焼き、季節の香物、合わせ味噌の止椀です。こちらはシャンパーニュのペアリングはせずに皆さまお好きな銘柄で食事を楽しんでいました。

【菓子】シャルルエドシック ロゼ レゼルヴ

最後にデザートとして、和菓子の練り切りと、シャルルエドシック ロゼ レゼルヴのペアリングです。

和菓子のふわっと優しく上品な餡の甘さとロゼの果実味のある酸味がお互いを補い合っています。ワインと餡の味わいの重心が同じレベルなのもポイントです。

イベント終了

楽しいお食事の時間はあっというま。約3時間に及ぶペアリングイベントとなりましたが、参加された皆さまからは絶えず笑顔が溢れていました。
さらにシャンパーニュとお料理、グラスに関する質問や意見交換が頻繁にされていて、とても情熱的なイベントとなりました。

最後にお好きなグラスを一脚プレゼント。皆さま実際に手にとって使ったグラスを持ち帰るので、どのグラスにすればいいのか大変悩まれている様子でした。

実は今回のイベントに向け、二回の試食の機会がありましたが、和食の素材は四季で大きく変わり、食材の調達も気候で左右されるため、ペアリングメニューの内容は常にリスクがありました。

食材の入手が確かではないので、シェフとのメニュー内容の交渉が難しく、料理目線をどうワイン目線に寄せてもらえるかが課題でした。
とくに素材を活かす料理「和食」は味付けも優しいので、ワインに寄せられるように「岩塩とわさび」や「寝かした黒七味」など様々な工夫を凝らしました。

今回、困難もありましたが、無事にご参加いただいた皆さまにご満足いただけるイベントを開催できてホッとしています。

今後もさまざまなイベントを企画、発信していきますので、みなさまのご参加をお待ちしております。

  • 山賀 俊一Yamaga Shunichi

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